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一隻眼

いっせきがん
名詞
1
標準
discerning eye
文例 · 用例
成程吾々凡人より高く一隻眼を具して居ないとあんな御手際は覚束ない。
夏目漱石 高浜虚子著『鶏頭』序 青空文庫
本末をあやまつてゐる今の神道者流が、もし他日|一隻眼を開らく時が來たら、十年前の單純な日本主義にも奮起したほどなのだから、この義雄の國家人生論的神道の新哲理に奮ひ起つたらうと云ふこと。
憑き物 泡鳴五部作 青空文庫
作の力、生命を掴むばかりでなく、技巧と内容との微妙な関係に一隻眼を有するものが、始めてほんとうの批評家になれるのだ。
芥川龍之介 江口渙氏の事 青空文庫
院は歌人でもあり、歌学者としても一隻眼を具へ八雲御抄の著があつて当時の大宗匠定家にさへ承服しない見識が見えてゐて、晶子さんはそれを嘗て、定家の流に服し給はずと歌つてゐる位のお方だ。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
元弘の安養の宮ましたりし御寺の檐に葺く菖蒲かな 作者は読史家としても一隻眼を具へてゐて特に国史は大方誦じてゐた。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
小松原氏平田氏という風な老人の官僚たちに、戦争以来の急激な推移を看破する一隻眼があり、それを受容する敏捷な神経があり、それに対して、日本人の生活の照準を合せ得る溌剌たる見識が十分に備っているという信用を、持ち得る者が果して幾人あるでしょうか。
与謝野晶子 三面一体の生活へ 青空文庫
モシ、者裏ニ向ッテ、一隻眼ヲ著得セバ、スナワチ、前百丈(野狐ノコト)風流五百生ヲカチ得タルヲ知リ得ン。
田中英光 野狐 青空文庫
が、隠者の歌だけに、隠者気分に喜びを感じて居た彼であり、歌については、一隻眼も双眼もあつた人のことだから、「とてもかくても……」など言ふ平等観などによさを感じてなら、つけぬ名とも限らない。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫
作例 · 標準
彼は骨董品に対して一隻眼を持っており、偽物を見抜くのが得意だ。
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その編集長は、若手の才能を見出す一隻眼で業界内外に知られている。
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ビジネスの世界では、未来のトレンドを見通す一隻眼が成功の鍵となる。
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2
標準
one eye
作例 · 標準
事故で片目を失い、彼は一隻眼となったが、日常生活には支障がない。
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海賊の船長は、眼帯の下に一隻眼を光らせて遠くの船影を捉えた。
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鳥は獲物を狙う時、動かないよう一隻眼でじっと見つめる習性がある。
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