急潮
きゅうちょう
名詞
標準
rapid tide
文例 · 用例
明治十四年から同二十五年の間といえば、維新後|滔天の勢を以て日本に流れ込んで来た西洋文化の洪水が急転直下の急潮を渦巻かせている時代であった。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
幕府中心、将軍絶対主義は、勤皇思想の勃興によつて動揺しようとしてゐるし、農業的鎖国の徹底によつて維持しようとした封建的大土地所有制度は、今や世界商業資本主義流入の急潮によつて、脅かされてゐるのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
燕は急潮にすべつたに違ひない。
— 牧野信一 『月下のマラソン』 青空文庫
見よ、デモクラシーは宿昔の長夢を攪破せんとのみ悶き、アリストクラシーは急潮の進前を妨歇せんとのみ噪ぐにあらずや。
— 北村透谷 『国民と思想』 青空文庫
リーフ原の海底には急潮がうずまいて、相当に翻弄される。
— その六 血を見る真珠 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
応仁以後、宇内の暗黒は、各地に割拠する豪族たちから、遅々、自覚されて、東海に徳川、織田の起つあり、西海に、毛利、大内の起るあり、甲山に信玄、ここに謙信、相模に北条、そして駿遠の堺に、今川氏の一朝に瓦滅するなどあって、今や日本のうごきは、急潮に変り、急激に大革新を示そうとしている。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
眼ざめた天正の文化は、その本質の日本性に、急潮な海外からの文物に刺戟されていた。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
勝家は、この驚愕に打たれるとすぐ魚津を退いて、「ひとまず北ノ庄へ」 と、自国の本城へ帰ったし、彼とともに、戦列に加わっていた佐々成政も前田利家も、各※、急潮の退くごとく引きあげた。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
この海域は急潮で知られており、漁船の操業には細心の注意が必要だ。
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満ち潮と引き潮の境目では、急潮が発生しやすいため泳ぐのは危険だ。
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急潮に乗って、小魚の群れが湾内に入ってきた。
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大型タンカーが急潮に流され、座礁寸前だった。
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標準
storm surges on the Pacific coast
作例 · 標準
台風が接近し、太平洋沿岸では急潮による浸水が懸念されている。
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予報によると、明日は急潮の影響で波が高くなるらしい。
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あの漁村は過去にも急潮で大きな被害を受けている。
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気象庁が急潮警報を発令し、住民に注意を呼びかけた。
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