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自歌

じか
名詞
1
標準
文例 · 用例
一つの例を言へば、安江不空氏が在原業平の研究のごとき、伊勢物語の歌を採つて業平の人物のすべてを推斷せんとするごときは至極の危險であるとなし、朝臣が自歌と認むべきものはごく少數であるとなし、その正調と目すべき數首の歌を擧げ示されたなぞは、たしかに有益な文字であつた。
島崎藤村 桃の雫 青空文庫
『古来風体抄』に、必ずしも錦、繍のごとくならねども、歌は、ただ読みあげもし、詠じもしたるに、何となく艶にも哀れにも聞ゆることのあるなるべし、といっており、『日吉社歌合(日吉七社歌合・慈鎮和尚自歌合)』の判詞にも、同じような説明をしている。
風巻景次郎 中世の文学伝統 青空文庫
やがてまた三十六番の自歌合『宮河歌合』を俊成の子定家に送って判をもとめた。
風巻景次郎 中世の文学伝統 青空文庫
『定家卿百番自歌合』と家集『拾遺愚草』とがそれである。
風巻景次郎 中世の文学伝統 青空文庫
建保四年二月に自歌二百首をえらんで、『百番自歌合』をつくった。
風巻景次郎 中世の文学伝統 青空文庫
)『近代秀歌』は実朝に送った心得で、名の示すように、終りへ近代の秀歌、つまり経信・俊頼・顕輔・清輔・基俊・俊成の近代六大家の秀歌を記し添えたものであるが、自歌合や家集やを作る頃になると、はっきり一転機が来たと見える。
風巻景次郎 中世の文学伝統 青空文庫
そんなわけで、五十四、五歳の頃、一転機が来たのが事実らしく、自歌合や家集やを作ると同時に、一方では全く自家用として『二四代集』を撰んだりして、新しい批評のものさしがはっきり決ったのである。
風巻景次郎 中世の文学伝統 青空文庫