隻手の声
せきしゅのこえ
表現名詞
標準
the sound of one hand clapping (a classic Zen koan)
文例 · 用例
戸野氏は隻手の声だの父母未生以前だの因縁所生の身。
— 岡本かの子 『智慧に埋れて』 青空文庫
「空手にして鋤頭を把れ」とか、「隻手の声を聞け」とか、「無絃の琴を弾ぜよ」などという。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
隻手の声は聞えなかったけれども、老師の身説法の幾分かを獲たかのように覚え、今に謝恩の心もあるのである。
— 鈴木大拙 『鹿山庵居』 青空文庫
「雪団打、雪団打、※老の機関|没可把」などに至りては、さっぱりわからず、これが隻手の声と何の関係があるのかと思い、また何時になったならこれがわかるのか知らんなど、その当時の考えは今に新たな思いがする。
— 鈴木大拙 『鹿山庵居』 青空文庫
尠くも、女性にとっては、生ぬるい禅坊主が、隻手の声|如何などと、初歩の公案を解くよりも、生命がけの大事なのである。
— 水の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
それはまた、杖が空気を搏ったのか、剣が大気に鳴ったのか、いずれともいえないことは、禅でいう、隻手の声は如何というのと同じことである。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
作例 · 標準
「両手を叩けば音が出るが、では片手、つまり隻手の声とはいかなるものか」と問われる。
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白隠禅師が創案した「隻手の声」という公案は、初心の修行者に大きな衝撃を与えた。
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言葉による説明を拒む「隻手の声」の真意を悟るため、ひたすら座禅を組む。
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ウィキペディア
隻手の声(せきしゅのこえ)、隻手音声(せきしゅおんじょう)とは、白隠慧鶴(1686年-1769年)が創案した禅の代表的な公案のひとつ。
出典: 隻手の声 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0