黄金万能
おうごんばんのう
名詞
標準
the almighty dollar
文例 · 用例
蓋し黄金万能主義的傾向に属することなのだらうが、Bの方では、Aより貧しい条件の下に働いてゐるのに、Aの方では、いつ知らず「俺の方が元金がかゝつてゐるのに……」といふ不平を抱いてゐるのである。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
論語くらいは読み、お茶の道楽もあり、明治から大正へかけての成功者として、黄金万能の処世哲学には均平もしばしば中てられたものだが、それはそれとして俗物としては偉大な俗物だと感心しないわけにいかなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
昔孔子は富と貴とは人の欲するところなりと言われたが、黄金万能の今日の時勢では、富者すなわち貴人である。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
その二つのものが、如何にも昔風の日本建と不調和で、黄金万能の泥臭い感じを与えていた。
— 江戸川乱歩 『陰獣』 青空文庫
元和、寛永以来の、素朴な士風や町人道の反動として、“世の中は金、女というも金次第”と心中物の浄瑠璃作者すら云う黄金万能が、この世の鉄則となってきた。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
作例 · 標準
例句