空俵
あきだわら
名詞
標準
文例 · 用例
彼がじいっと耳を澄ますと、納屋で蓆や空俵を置き換えている気配がした。
— 黒島傳治 『窃む女』 青空文庫
妻は、やはり反物をかえさずに持って帰って、納屋の蓆か空俵の下に隠したんだな、と彼は思った。
— 黒島傳治 『窃む女』 青空文庫
空俵はもと置いてあった所から二三尺横に動いていた。
— 黒島傳治 『窃む女』 青空文庫
ずうっと下の方の野原でたった一人|野葡萄を喰べていましたら馬番の理助が欝金の切れを首に巻いて木炭の空俵をしょって大股に通りかかったのでした。
— 宮沢賢治 『谷』 青空文庫
ずうっと下の方の野原でたった一人|野葡萄を喰べてゐましたら馬番の理助が欝金の切れを首に巻いて木炭の空俵をしょって大股に通りかかったのでした。
— 宮沢賢治 『谷』 青空文庫
私はよく近所の兒どもを集めて、あかい夕日のさし込んだ穀倉のなかで、温かな苅麥やほぐれた空俵のかげを二十日鼠のやうに騷ぎ囘つた。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
しば/″\空俵を負ひたる駄馬に行き逢ふ。
— 大町桂月 『碓氷峠』 青空文庫
その空俵には、炭が入れらるべし。
— 大町桂月 『碓氷峠』 青空文庫