蒟蒻玉
こんにゃくだま
名詞
標準
文例 · 用例
霞にも曇らぬ瞳は、蒟蒻玉同然だ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
一々私の相談を聞き取って確実な返事をしたのちに良人は和やかな気持ちになったらしい声で微笑しながら、「この先の八幡が君の大好物の蒟蒻玉の名産地だそうだよ。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
風早の球は暴いから癇癪玉と謂ふのだし、遊佐のは馬鹿に柔いから蒟蒻玉。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
それから縁側へ出てゆき、鏡の面を拭いてよくよく眺めた……自分の顔である、慥かに、紛れもなく庄司千蔵の顔である、「ははあ」こう彼は頷いた、「ははあ、――」弁証法を借りるまでもない、この二つの顔の表明するものがわからなければ、それこそ頓痴気であり蒟蒻玉である。
— 山本周五郎 『評釈勘忍記』 青空文庫