丑の年
うしのとし
表現名詞
標準
year of the Ox
文例 · 用例
丑童子、斑の御神、と、一心に念じて、傍目も触らないで、瞻めていると、その丑の年丑の月丑の日の……丑時になると、その鏡に、……前世から定まった縁の人の姿が見える、という伝説があります。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
ちょうど元の順帝の至元丁丑の年のことで、恐ろしい兵乱があった後の郊外は、見るから荒涼を極めて、耕耘する者のない田圃はもとの野となって、黄沙と雑草が斑ら縞を織っていた。
— 田中貢太郎 『太虚司法伝』 青空文庫
程伊川先生の高弟|趙顔子の子|趙仲修が宣和辛丑の年、李彦平の落選を慰めて云う、「公は既に論語を知る。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
子の年は鼠、丑の年は牛と、十二支に十二禽を割り当る事、古く支那に起って、日本・朝鮮・安南等の隣国に及ぼし、インドやメキシコにも多少似寄った十二物を暦日に配当した事あれど、支那のように方位に配当したと聞かぬ(拙文「四神と十二獣について」)。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
母 丑の年やけに、今年は五十八じゃ。
— 菊池寛 『父帰る』 青空文庫
大正二|癸丑の年春三月小説『すみだ川』幸に第五版を発行すると聞きて荷風小史すみだ川序 わたくしの友人|佐藤春夫君を介して小山書店の主人はわたくしの旧著『すみだ川』の限定単行本を上梓したいことを告げられた。
— 永井荷風 『すみだ川』 青空文庫
」〔特ダ喜ブ厨婢ノ食性ヲ諳ズルヲ/香蔬軟飯槃喰ヲ薦ム〕 明治十年丁丑の年毅堂は慶応以後十余年間の詩文稿を編して梓刻に取りかからせた。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
そういううちにその年も終り、十八年、癸丑の年になった。
— 久生十蘭 『鈴木主水』 青空文庫
作例 · 標準
例句