油色
ゆしょく異読 ゆうしょく
名詞
標準
coating a painting with a layer of transparent oil
文例 · 用例
石油色に光る水上に、漕いでいる。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
まわりの藻に小波を浴せて空の色を石油色に映す水の渦紋はそこここで圏を拡げています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
展びて石油色をしている水はやゝ下げ加減で大きな面積のまゝ静かに川下の方へ移っています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
行く春や蘆間の水の油色 思い残すこともなく帰途についた。
— 富田木歩 『小さな旅』 青空文庫
通行人の吐き流した煙草の煙が流れもせず、はっきりした形で流れず、油色のままに停っている。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
(五月×日)なまぐさい風が吹く緑が萌え立つ夜明のしらしらとした往来が石油色に光っている森閑とした五月の朝。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
あわてて納豆売りのおばさんを二階から呼びとめて、階下へ降りてゆくと、雨あがりのせいか、ぱあっと石油色に道が光っている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
雀だけが忙わしそうに石油色の道におりて遊んでいる。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
その画家は、油色を施すことで絵画に深みと光沢を与えた。
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専門家は、修復作業で古い絵画に慎重に油色を塗布した。
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油色は、絵の具の保護だけでなく、色彩の鮮やかさを際立たせる効果もある。
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