御百度
おひゃくど
名詞
標準
文例 · 用例
』とか、『一|厘』の負け合いで、御百度を踏んで二、三十円の註文を貰ったり……。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
そうなる事は受合だと保証がつけば、観音様へ御百度を踏んでも構わない。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
それから段々を下りて来て二十間の敷石を往ったり来たり御百度を踏む。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
御百度の足が非常に早くなる。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
仕方のない時は、中途で拝殿へ上って来て、いろいろすかしておいて、また御百度を踏み直す事もある。
— 夏目漱石 『夢十夜』 青空文庫
たつた一人で御百度を踏むといふやうなことは田舎には無い。
— 柳田國男 『祭のさまざま』 青空文庫
それは、わたしが下総の店から東京へ帰って、浅草の三谷堀、待乳山の裾に住っていたころで、……それにしても八人のうちでわたし一人が何んの仕事も持たない風来坊だったから、それこそ雨が降っても風が吹いても根気よく、松永町へ御百度を踏みつづけたものだった。
— 喜多村緑郎 『「明治のおもかげ」序にかえて』 青空文庫