干し場
ほしば
名詞
標準
drying place
文例 · 用例
――私の立っているのは、半ば朽ちかけた、家の物干し場だ。
— 梶井基次郎 『交尾』 青空文庫
せんたく屋の場面では物干し場の綱につるしたせんたく物のシャツやパジャマが女を相手に踊るという趣向がある。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
もちろんここは物干し場にもなる。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
広くとった庭にはけいこ弓の矢場がずっと奥までつづいて、そのこちらに車井戸、井戸にとなって物干し場、――ひょいと目を向けると、小春日のあたたかい日ざしを浴びてひらひらと舞っている幾枚かの干し物が見えました。
— 子持ちすずり 『右門捕物帖』 青空文庫
自分はそれから引き返して無花果の枝の赤い鳥に指を突つつかせたりなぞして、小さい庭にうろ/\してゐると、となりに下駄の足音がしたので、さり氣なくそちらを見ると、下女が言つてゐたあの女であらう、ネルの單衣を着た女が、洗つて竿にかけたシートの、水のしたゝるのを提げて、干し場を求めて這入つて來た。
— 鈴木三重吉 『女の子』 青空文庫
私たち明治期の、都會生れのものが、風俗畫からやしなはれて來た常識――茶舖でもらふ、茶摘み風景をゑがいた團扇や、海苔やの、海苔そだに小舟をあしらつたり、干し場の景色には、富士山が遠く紫ばんで見えたりするのや、うつくしげな養蠶風俗などとは、似てもにつかない生計の業であつた。
— 長谷川時雨 『桑摘み』 青空文庫
これは往還でも揚げたが、多くは屋根にある洗濯物の干し場で揚げた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
干し場は二階のバルコニーにあった。
— 豊島与志雄 『塩花』 青空文庫
作例 · 標準
洗濯物がたくさんあるので、広い干し場が欲しい。
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日当たりの良い干し場で、布団を干した。
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漁村では、魚を干すための干し場があちこちに見られる。
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