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稀覯本

きこうぼん
名詞
1
標準
rare book
文例 · 用例
もう稀覯本になっているんだがね。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
「然し、その所有は明らかに貴女へ帰すべきです」 法水の衣袋から、時価一千万円に価する稀覯本が取り出される刹那は、恐らく歴史的な瞬間でもあったし、また驚異と羨望とで、息吐く者もなかったであろう。
小栗虫太郎 失楽園殺人事件 青空文庫
」(昭和四年三月、筆者への書翰の一節) かくのごとく正當な評價を與へられなかつた詩集「孔雀船」が、ほんの一部の具眼者にではあつたが、日と共にその價値を認められるやうになつたのは、十年二十年の月日を經て、稀覯本中の稀覯本となつた頃からである。
中山省三郎 「孔雀船」解説 青空文庫
尨大な稀覯本の蒐集その中には稀に解し得ない本もあって、大部分はアラビア語だったと思います。
西尾正 墓場 青空文庫
一頃は物質に関する文献や、唯物論に関した文献も機会あるごとに買うことにしたが、前者は近代物理学に関係があるので高価くて買えないし、後者は稀覯本が多くて、一向捗らない。
戸坂潤 読書法 青空文庫
これは楠氏関係の古今の刊本、文集、絵画などを総覧的に編集した奇特な“図書解題”で私も未見な稀覯本であった。
吉川英治 随筆 私本太平記 青空文庫
しかしこういう稀覯本になると、ほかで探しえられないので、後では困った。
吉川英治 随筆 新平家 青空文庫
作例 · 標準
古書店の奥のガラスケースには、江戸時代の稀覯本が厳重に保管されていた。
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この図書館の特別収蔵庫には、世界に数冊しか現存しないと言われる稀覯本が収められている。
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彼は長年探し求めていた作家のデビュー作の初版本、正真正銘の稀覯本をオークションで競り落とした。
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