遅ればせ
おくればせ
名詞-の形容詞名詞
標準
belated
文例 · 用例
西洋の学者の掘り散らした跡へはるばる遅ればせに鉱石の欠けらを捜しに行くもいいが、われわれの足元に埋もれている宝をも忘れてはならないと思う。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
最早某が心に懸かり候事|毫末も無之、ただただ老病にて相果て候が残念に有之、今年今月今日殊に御恩顧を蒙り候松向寺殿の十三回忌を待得候て、遅ればせに御跡を奉慕候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書(初稿)』 青空文庫
もともと遅ればせのわれわれである限り、彼を語るのは今後の日に多いとわたしは思つて居り、また人生を計算することに於いてのみ共通的とも云ふべき不得意さに恵まれて来たわれわれの交遊は今後の行手に徐ろに招かれて来るだらうと、わたしは思つてゐるのだ。
— 牧野信一 『浅原六朗抄』 青空文庫
キエはバスケツトをさげて、麦畑の畦道を、男に遅ればせに歩いてゐた。
— 牧野信一 『滝のある村』 青空文庫
」 信一郎は、遅ればせに、ドギマギしながら、挨拶した。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
遅ればせながら、高志が拍手し、ワラもそれにつづく。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
あまり面白さうなので私も折々遅ればせに出かけては石灯籠の台に登つたりして、七重八重の見物人の上から凝つと円舞者連の姿を視守つてゐた。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
遅ればせに到着したタイキの若者は、この光景に接すやいなや、私の膝を引つ張つて、「有りが度う/\!
— 「吾が昆虫採集記」の一節 『夜見の巻』 青空文庫
作例 · 標準
例句