抜道
ぬけみち
名詞
標準
文例 · 用例
また伊香保の町は、全体に細い横丁や路地の多い、抜道だらけの町である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
貴僧は抜道を御存じないから正面に蛭の巣をお通りなさいましたのでございますよ。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
…… お天守の下へも穴が徹つて、お城の抜道ぢや言ふ不思議な沼での、……私が祖父殿が手細工の船で、殿様の妾を焼いたと言つけ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
お母さんが僕に曾て小さい時説明して呉れたことは、もっと抜道なくベルグソンが彼のエヴォリューション・クレアートリスに説いています。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
貴僧は抜道をご存じないから正面に蛭の巣をお通りなさいましたのでございますよ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
帰りはなるべく混雑の少い抜道を択んで、もとのオックスフォード・サアカスまで帰りつくと、夜風の寒いのが初めて肌にしみた。
— 岡本綺堂 『倫敦の一夜』 青空文庫
成程己が|C町から今立つてゐる抜道に曲り掛かつた時、林檎を盛つた大籠を頭に載せた男が己に打つ付かつて、己は倒れさうになつたのだ。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『病院横町の殺人犯』 青空文庫
それから角を曲つてこの抜道に出るとたんに、林檎を盛つた大籠を頭に載せた果物屋が駈けて来て、君に打つ付かつた。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『病院横町の殺人犯』 青空文庫