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枸橘

からたち異読 きこく・カラタチ
名詞多音語
1
標準
trifoliate orange (Citrus trifoliata)
文例 · 用例
薄きたない白が、尾を垂れ、歩くにつれて首を揺り乍ら、裏のすきだらけの枸橘の生垣の穴を出入りした姿が今も遠い思い出の奥にかすんで見える。
宮本百合子 犬のはじまり 青空文庫
江南の橘は江北に行けば枸橘となると云ふやうなもので、其土地に依つて形は變つて來るが原則は同じことである。
竹越與三郎 日本の眞の姿 青空文庫
聖堂を出るとき石段で転んで、眼のまわりをそんなにし、また枸橘の垣根で頬をひっ掻いたといった。
山本周五郎 桑の木物語 青空文庫
からたちの垣根萩原朔太郎からたちの垣根の中に女のはしやぐ聲のする夕餉の葱のにほひする灯ともしごろからたちの垣根を過ぐる侘しさよ。
萩原朔太郎 からたちの垣根 青空文庫
隣りのからたち寺の樹立、これだけは昔のままらしい。
寺田寅彦 病院風景 青空文庫
電柱の雀がからたち寺へ飛んで行く。
寺田寅彦 病院風景 青空文庫
ぴんちょぴんちょ、たちからたちから。
岡本かの子 富士 青空文庫
それからたちまち闇が戻されて眩しい花の姿は消えましたので、ガドルフはせっかく一|枚ぬれずに残ったフラン[※5]のシャツも、つめたい雨にあらわせながら、窓からそとにからだを出して、ほのかに揺らぐ花の影を、じっとみつめて次の電光を待っていました。
宮沢賢治 ガドルフの百合 青空文庫
作例 · 標準
冬の冷たい風の中、枸橘の生け垣だけが青々とした葉と鋭い棘を保っている。
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祖母の家の庭には、子供の頃からあった枸橘の木があり、春には白い花を咲かせる。
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この辺りでは、防犯対策として枸橘を庭の境界線に植える家が多い。
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