因習的
いんしゅうてき
形容動詞
標準
conventional
文例 · 用例
氏が、郷土に於ける生活は、さなきだに因習的な莫迦らしい制度や、臆面もない抑壓的なものが、自然と外から内へまで、のさばり込んだらしい。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
幸に罪人たる汚名も着ず、事なく許されたけれども、その事実は因習的な世上の譏笑と指弾とを受くるに充分であつた。
— 東京景物詩改題に就て 『雪と花火余言』 青空文庫
勿論、今日では殆んど何の意味もなしに、単に因習的にそう呼ばれているのであるが、最初の名付け親は決して好意を以て活歴の名をあたえたのではなかった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
個人だけの力では、家庭というものにつきまとっている因習的な理解さえ根柢的に破壊することは不可能なんだ。
— 宮本百合子 『「処女作」より前の処女作』 青空文庫
第一次大戦の社会混乱と過去の秩序の崩壊につれて、とくに婦人にとって因習的であった性に関する意識の抑圧が、堪えがたい精神圧迫となった時期、フロイドの方法は、明かに一種の解放手段として役立った。
— 宮本百合子 『心に疼く欲求がある』 青空文庫
二 因習的な家庭の主婦たるべく強ひられる多くの試練に対する辛らい忍耐、一人の子供に強奪される終日の勤労、それはとし子にとつては全く思ひがけない違算であつた。
— 伊藤野枝 『乞食の名誉』 青空文庫
彼女は一たんは自分から進んで因習的な束縛を破つて出たけれど、何時か再び自ら他人の家庭にはいつて、因習の中に生活しなければならぬようになつてゐた。
— 伊藤野枝 『乞食の名誉』 青空文庫
現在を過去に比して歎く類は何れかといへば因習的な型にとらはれた感じなのではなからうか。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
作例 · 標準
「あいつ、すっごく因習的な考え方をする人でさ、新しい価値観なんて、全然受け入れようとせんのよ。」
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「そのお祭りの儀式、現代の生活とはかけ離れてて、もう、すっごく因習的だったわ。」
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「この田舎町、まだ因習的な空気が残ってて、よそ者にはちょっと入りにくい雰囲気があるんよね。」
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