破産者
はさんしゃ
名詞
標準
bankrupt person
文例 · 用例
私は人に秘れて、これらの書物を繙く夜々、多少なりとも、あれらの荒唐無稽を在り得べき夢として身辺に感じ度い念願から、壁には長剣の十字を切つて飾りとなし、身には銀紙を貼つた手製の鎧をつけて、燭灯の光りを頼りに、想ひをいとも「花やかなる武士道」の世界に馳せつゞけてゐた破産者であつた。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
結核で八年間も苦しみ通した最初の細君のことを、私は余り知らなかつたけれど、この前の細君は、三年程前、彼に新しい女が出来かかつた頃、子供の問題などで、よく私のところへ遣つて来たものだが、立派な性格破産者であつたから、T―の結婚生活が幸福である筈もなかつた。
— 徳田秋聲 『和解』 青空文庫
互に、夫は妻を強度のヒステリーと呼び、妻はその夫を性格破産者類似のものとして公表するような今日の増田氏の夫婦関係は、果して二十八年前、健全な結合におかれてあったのであろうか。
— 宮本百合子 『昨今の話題を』 青空文庫
成経 あなたは悪とたたかって難にあったわれわれをいたずらに醜い復讐心を満たそうとして失敗したあわれむべき破産者におとしてしまおうとするのか。
— 倉田百三 『俊寛』 青空文庫
それを聞かして下さると、僕の方はお銭をさしあげるだけの材料を得たことになります」「……あたしは性格破産者なのです。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
岡本は性格破産者で、根柢的に破廉恥な人であつた。
— 坂口安吾 『女体』 青空文庫
ヌケ作の破産者に男爵の娘が女房などとはもってのほかだから、つれて帰る。
— その十九 乞食男爵 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
かつて親類の破産者からそれを借金の抵当に取った細君の父は、同じ運命の下に、早晩それをまた誰かに持って行かれなければならなかったのである。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
作例 · 標準
法律では、破産者は一定期間、新たな事業を始めることが制限される。
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彼は一度破産者になったが、努力して事業を立て直した。
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破産者であっても、基本的な生活は保証されるべきだ。
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