谷側
たにがわ
名詞
標準
文例 · 用例
またこの近傍において地質の急に変革したところもある、すなわちその北方|犀川筋の地方はおもに破砕した翠増岩石から成り立っていて、そしてその南方木曾川の谷は数マイルの間おもに大口火性石の谷側に連なるのを見るし、また、河底は一面に大きな塊の丸石でおおわれていると言ってある。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
そして自分達の眼のとゞかぬ時は、篠谷側の雇人達を屋敷の中に配置して百合子の動作を監視せしめた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
徳本の島々谷側は峠の東北側から一直線に底雪崩が下まで走っていた。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
五竜岳へ着いてからも霧がかかっていたため、三角点から引返すことに気づかず、黒部谷側の尾根と本尾根とを間違え、これを上下し随分迷い、疲れてここへ一泊することにして霧の晴れるのを待った。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
ここまでくると附近の森林は切り払われていて、小代谷側は真白い斜面が下までつづいている。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
そこからちょっと進んだところで不注意にも雪庇をふみはずして小代谷側へ落ち、ひどく身体を叩き付けられた。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫