舎夫
しゃおっと
名詞
標準
文例 · 用例
大学教授、ローマ法王、文壇の大家、田舎夫子、…………。
— 原口統三 『二十歳のエチュード』 青空文庫
そして、それからまる一年というもの、――ちょうどそれ、トゥルゲーネフ氏の『田舍夫人』という芝居そっくりで……」 ヴェリチャーニノフはゆっくりと歩を移しながら、床に眼を落したまま、焦躁と嫌惡の情をもって相手の言葉を聽いていた。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫
「私はその『田舍夫人』という芝居のことなんか、ついぞ思ってみたこともありませんでしたよ」と、彼はいささか度を失って相手を遮った、「それにあなたは、昔はついぞそんなめそめそした聲で話をしたことも、またそんな……よそゆきの文句で喋ったこともなかったですね。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫
ところで、その『田舍夫人』――とりわけ、あの『ストゥペンヂエフ』のことですが、なるほどあなたが思ってみたこともないと仰しゃるのはごもっともです。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫
つまりあの『田舍夫人』という芝居で『夫』の役割をする人物なんです。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫
その時ですよ、私どもがあの客好きのセミョーン・セミョーノヴィチのお宅の私設舞臺で、例の『田舍夫人』を上演したのは。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫
――ステパン・ミハイロヴィチは『伯爵』の役を、私は『夫』を、それから亡妻は『田舍夫人』をそれぞれ演ずることになっていたんですが、――ところが亡妻の主張で私は『夫』の役をとりあげられちまった次第なんです。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫