持ち切る
もちきる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to hold all the while
文例 · 用例
酒を取り出して、杯を仲間のものに廻して、よく飮み、よくしやべり、座を一人にて持ち切る。
— 大町桂月 『金華山』 青空文庫
代助は其様子を見て、例の如く皮肉で持ち切る気にもなれなかつた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
なほこれから後も私の日常生活は今迄とおなじ馬鹿々々しいこと、忌々しいこと、口惜しいこと、嫌やなこと、悲しいことで持ち切るかもしれない。
— 伊藤野枝 『人間と云ふ意識』 青空文庫
万事上等、高貴、高価なるもの以外は一切手に触れたくないという上品で持ち切る事の出来る人も結構だが、どんな下品、下等なものでも決して構わず眺め、食べ、観賞し、楽しむ事が出来るものもまた、世の中が手広くてかつ、安価で幸福である。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
代助はその様子を見て、例の如く皮肉で持ち切る気にもなれなかった。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
妻籠|土産の風呂敷包みが解かれ、これは宗太に、これは森夫にと、留守居していた子供たちをよろこばせるような物が取り出されると、一時家じゅうのものは妻籠の方のうわさで持ち切る。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
多吉夫婦は三人の子の親たちで、お三輪の兄量一郎は横浜貿易商の店へ、弟利助は日本橋辺の穀問屋へ、共に年期奉公の身であるが、いずれこの二人の若者も喜び勇んで藪入の日を送りに帰って来るだろうとのうわさで持ち切る騒ぎだ。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
五十嵐は又増田に對しては俳句に就ての講話で持ち切る。
— 高濱虚子 『俳諧師』 青空文庫
作例 · 標準
重い荷物を目的地まで一人で持ち切るのは、若くても相当な体力が必要だ。
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「この重い秘密を、墓場まで誰にも言わずに持ち切る覚悟はあるのか?」
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彼は後半の苦しい局面でも、集中力を切らさずにトップのペースを持ち切った。
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