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不換

ふかん
名詞
1
標準
文例 · 用例
換言すれば骨董は一種の不換紙幣のようなものになったので、そしてその不換紙幣の発行者は利休という訳になったようなものである。
幸田露伴 骨董 青空文庫
西郷が出したり大隈が出したりした不換紙幣は直に価値が低くなったが、利休の出した不換紙幣はその後何百年を経てなおその価値を保っている。
幸田露伴 骨董 青空文庫
さすがは秀吉はエライ人間をつかまえて不換紙幣発行者としたもので、そして利休はまたホントに無慾でしかも煉金術を真に能くした神仙であったのである。
幸田露伴 骨董 青空文庫
不換紙幣は当時どれほど世の中の調節に与って霊力があったか知れぬ。
幸田露伴 骨董 青空文庫
よい加減に不換紙幣が流通した時、不換紙幣発行は打切られ、利休は詰らぬ理屈を付けられて殺されて終った。
幸田露伴 骨董 青空文庫
後から後からと際限なく発行されるのではないから、不換紙幣は長くその価値を保った。
幸田露伴 骨董 青空文庫
徹底して観ずれば骨董も黄金も宝石も兌換券も不換紙幣も似たり寄ったりで、承知されて通用すれば樹の葉が小判でも不思議はないのだ。
幸田露伴 骨董 青空文庫
換言すれば骨董は一種の不換紙幣のやうなものになつたので、そして其の不換紙幣の発行者は利休といふ訳になつたやうなものである。
幸田露伴 骨董 青空文庫