様夫
さまおっと
名詞
標準
文例 · 用例
女郎花 ついでに、お髪も、夫人様夫人 ああ、あげてもらおうよ。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
それと同様夫婦の間に他人の子を寝かせて子が生まれるよう祝したのが、猴も人に異ならぬはずといったところから、甚目寺等の猴像を借り用ゆる事となったと見える。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
そうして連れて行く王様夫婦も、あとから随いて来る大将たちも、やっぱりだまって一口も物を云いません。
— 夢野久作 『オシャベリ姫』 青空文庫
その室もピカピカ光って鉄ばかりで出来ておりまして、真ん中に鉄の大きなテーブルがあり、その上に大きいのや小さいのやいろんな鉄の壺と、それからコップや盃見たようなものが沢山に並んでいて、その真ん中あたりにある椅子に姫が腰をかけさせられますと、その右と左に王様夫婦が坐わりました。
— 夢野久作 『オシャベリ姫』 青空文庫
そして一、二年前に、何とか三十年祭とかいうんで、その殿様夫婦が東京からやって来た時、僕は彼等の通ったあとの麝香か何かの馬鹿に強い香に鼻をつまんだ、そのいやな感じがあるだけだった。
— 大杉栄 『自叙伝』 青空文庫
処で之が否定的であるということが、直ぐ様夫の消極性を意味するだろうか。
— 戸坂潤 『クリティシズムと認識論との関係』 青空文庫