汗疹
あせも異読 あせぼ
名詞多音語
標準
prickly heat
文例 · 用例
秋草 過日、わたしはもののはじに、ことしの夏のことを書き添へるつもりで、思はずいろ/\なことを書き、親戚から送つて貰つた桃の葉で僅かに汗疹を凌いだこと、遲くまで戸も閉められない眠りがたい夜の多かつたこと、覺えて置かうと思ふこともかなり多いと書いて見た。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
熱い夏の頃ではあり、汗疹のようなものが一人に出来ると、そいつが他の子供にまで伝染っちゃって――節ちゃんはあの時分のことをよく知らないだろうが、六歳を頭に四人の子供に泣出された時は、一寸手の着けようが無かったね。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
皮膚の抵抗力も弱っているのか、その左手には、手の甲の上にまで汗疹が出来ている。
— 外村繁 『日を愛しむ』 青空文庫
「恐しいもので、汗疹が少し引いたようですわ」と、素子は言っていたが、麻痺薬を飲んだのか、今は床の上に横になって、眠っているようである。
— 外村繁 『日を愛しむ』 青空文庫
少年がよく汗疹をかくので、天瓜粉でも買ふため母が呼び寄せたのかも知れない。
— 神西清 『少年』 青空文庫
この日、桃の葉でたてた風呂へ入ると、暑気をはらい、汗疹をとめるといって、江戸じゅうの銭湯で桃葉湯をたてる。
— 氷献上 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
首かざりは襟に食ひ入る処へあせもが、あの金の細いクサリなりに出来てはいけませんから。
— 岡本かの子 『一平氏に』 青空文庫
王命婦、年暮れて岩井の水も氷とぢ見し人影のあせも行くかな そのほかの女房の作は省略する。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
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ウィキペディア
汗疹 とは、発汗時に小水疱や小丘疹が出現する皮膚疾患。あせもと一般的に言われるものである。京阪では「あせぼ」とも呼ばれる。
出典: 汗疹 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0