病婦
びょうふ
名詞
標準
文例 · 用例
しかれどもまた敵愾心のために清国の病婦を捉へて、犯し辱めたる愛国の軍夫あり。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
然れどもまた敵愾心のために清国の病婦を捉えて、犯し辱めたる愛国の軍夫あり。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
脚のうしろがつれたり腕がつれたりして大分、ブリューゲルの何とか聖泉の病婦人めいた形で歩いているのに、やっぱりもんぺはくし、号令をついかけるし。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
看病婦と申して、どうも婦人の方が手当りが宜しい、男の骨太の手で抱き上げられると痛いが、婦人の嫋やかなむッくりした手や何かですと余程心持が宜いと云います。
— 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 『粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)』 青空文庫
」〔重陽ヲ過了ギテ残雨|朦リ/江上九月尚風多シ/縄枢我ハ擬ス今ノ原子ニ/屋漏誰カ思ハン古ノ魯公ヲ/暮歳期有リテ床下ニ蟋アリ/故人|信無シ水辺ノ鴻/一家|渾ベテ抱ク悲秋ノ感/貧病相依ル風雨ノ中〕 九月|晦日病婦は遂に不帰の人となった。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
明日、労働服を着た一人の男が病婦を診てくれと言って諸君を迎いに来たとする。
— AUX JEUNES GENS 『青年に訴う』 青空文庫
そして薄暗い冷たい室の中に、汚ないぼろ布団に包まれて、毀れ寝台の上に横たわっている病婦を見る。
— AUX JEUNES GENS 『青年に訴う』 青空文庫
聞いて見ると、この病婦の夫は、これまで何の仕事をしても毎日十二、三時間ずつ働いて来た稼人であったのだ。
— AUX JEUNES GENS 『青年に訴う』 青空文庫