大鼓
おおつづみ異読 おおかわ
名詞多音語
標準
large hand drum
文例 · 用例
はた雪叟が自得の秘曲に、桑名の海も、トトと大鼓の拍子を添え、川浪近くタタと鳴って、太鼓の響に汀を打てば、多度山の霜の頂、月の御在所ヶ|嶽の影、鎌ヶ嶽、冠ヶ嶽も冠着て、客座に並ぶ気勢あり。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
子供じゃあるまいし、こんな赤い大鼓をかついでお宮まいりだなんて、板倉様も意地が悪い。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
いま獅子舞が堀川の小橋の上を渡ると見えて、大鼓の音は河岸の建物に木霊して、あたり四方を祭のように浮立たせます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それからは有中に陣大鼓の綽号が附けられた。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
殊にそんな婦人の中でも、日本人の男性でも掌の痛さと、気合いの烈しさに辟易する大鼓を引き受けている人が居ると聞くに到っては、感心を通り越して瞠若の到りである。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
ところがその後、各人の天分、好き嫌い等の色々な事情で次第次第に分業になって来ると同時に、その楽器の種類も太鼓、大鼓、小鼓、笛の四ツになってしまったらしい。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
尚、前述の太鼓、大鼓、小鼓の三種は能楽演出のリズムを、打音の間拍子で囃すのであるが、そのリズムに対するタッチは全然能楽一流の行き方である。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
大鼓も小鼓も、太鼓も四ツか三ツかの僅少な音の変化によって八、六、四、二の拍子を扱って行くに過ぎぬ。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
作例 · 標準
例句