御文章
ごぶんしょ
名詞
標準
Gobunsho (The Epistles, a collection of letters written by Rennyo)
文例 · 用例
御道理でござりまする、まことに斉名以言の君の御文章の宜しからぬということは無いことと存じまする、ただし公任卿はゆゆしく心高き御方におわす、御先祖よりの貴かりし由を述べ立て、少しく沈滞の意をあらわして記したまわむには、恐らくは意にかないて善しとせられなむ、如何におぼす、と助言した。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
世に言う「御文章」の筆者。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
讀經がすむと、又七つあんは、御文章を手に取つて、讀み慣れた一節を讀む。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
元来、私は真宗の家に育ち、祖父や祖母、また父や母の誦する「正信偈」とか「御文章」とかをいつのまにか聞き覚え、自分でも命ぜられるままに仏壇の前に坐ってそれを誦することがあった。
— 三木清 『読書遍歴』 青空文庫
この語は宗祖の法孫蓮如上人の『御文章』に、「ことにまづ王法をもて本とし、仁義をさきとして世間通途の儀に順じて」という言葉に出づるものである。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
同じく『御文章』には「ことにほかには王法をもておもてとし、内心には他方の信心をふかくたくはへて、世間の仁義をもて本とすべし。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
この上もないお紙をお使いになりまして、美しい御文章でおしたためになったものを、そんなに皆お破りになりますのは情けないことではございませんか」 こんなふうに言ってとめる。
— 浮舟 『源氏物語』 青空文庫
此の御本が世に出る頃には、林の中の藪柑子の實も美しくいろづくであらうし、夫人のお手になる御文章も亦、多くの人々の手の中にあつて、その情深く、おもひの深い御心の日日、此の世の數々の歎げきを越えられて、かがやくであらう。
— 跋 『隨筆 藪柑子』 青空文庫
作例 · 標準
浄土真宗の寺院では、法要の最後に住職が御文章を拝読するのが恒例となっている。
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祖母は毎日仏壇の前で、使い古された御文章の写しを熱心に読み耽っていた。
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蓮如上人が書いた御文章は、平易な言葉で信仰のあり方を人々に伝えている。
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