曖昧宿
あいまいやど
名詞
標準
brothel fronting as a tea house, inn, restaurant, etc.
文例 · 用例
観音堂裏は、昔の不夜城の入口で、今僅かに玉ころがしや空気銃、夏向きには鮒釣りなどで、職人肌の兄貴連を引きつけて居るが、弦歌のひゞきぱたりと絶えて二三の曖昧宿に、臨検におびえながら出入りする白い首が闇にうごめくだけではたゞもう淋しさの上塗りをするだけである。
— 小酒井不木 『名古屋スケツチ』 青空文庫
「あんな奴の家へ行くくらいなら、どこか曖昧宿へでも行った方が、まだ言訳がたちますからね。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
土地の曖昧宿で、久助は給金を皆んなそこで飲んでしまった。
— 池谷信三郎 『忠僕』 青空文庫
一夏のうちに、俺のお株をとつてしまつたぢやないか」 二人は曖昧宿のやうな薄暗い旅館の座敷で、二時間ばかり酒をのんだ。
— 坂口安吾 『木々の精、谷の精』 青空文庫
彼が親しみを感ずることができなかったのは、こういう村でもすでに見いだすことのできる曖昧宿で、夜の仕事のために昼寝をしている二、三のだらしない女から、都会の文明の片鱗を見せたような無感動な眼を向けられた時だけでした。
— 和辻哲郎 『土下座』 青空文庫
六 その晩、彼は十時ころまで、次から次へといろんな料理屋や、曖昧宿を歩き回った。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
作例 · 標準
例句