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見せ掛け

みせかけ
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #17096 · 青空 3
1
標準
seeming
文例 · 用例
それだけに本物であり、そしてまた本物であるだけに、わざとらしい見せ掛けがなく、ひたむきにうぶであり、その点に私は惹きつけられたのだ。
――戦災余話 起ち上る大阪 青空文庫
無論、犯人が實際は金庫から何かを窃み出しながら、内部にちつとも手を觸れなかつたやうに見せ掛けることも容易ではありますがね‥‥」 と、熱心に詞をつづけて、グスタフソンはそこでちよつと一息入れながら、「それから金庫の扉が明けつ放しになつてゐたのは注意すべき事實です。
――スウェーデンの殺人鬼―― 死の接吻 青空文庫
彼は家に歸つた後瘡痍を重く見せ掛けようとするのには醫者の診斷が寸毫も彼に味方して居なかつたからである。
長塚節 青空文庫
同居の知人にも、またHにも、私は近づく卒業にいそいそしているように見せ掛けたかった。
太宰治 東京八景 青空文庫
夜前伏羲を断わった隣の富家の婦聞いて大いに羨むと、数月の後伏羲また村へ来た、かの婦|強いて自宅へ迎え取り食を供し、夜中自室へ蝋燭|点し通夜仕事すると見せ掛け、翌朝|予て拵え置いた襦袢を呈し、食を供えて送り出すと、伏羲前度のごとく祝した。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
……子供達は事實としては、往古の如く死せる親の財産を捨てはせぬが、形式としては一切の財産を捨てて、全く貧乏の状態に在る樣に見せ掛ける爲に、さてこそ成るべく製作に手間のかからぬ粗末な衣類を着け、成るべく費用の嵩まぬ飮食をとるのである。
桑原隲藏 支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道 青空文庫
毎朝勝手口に御用ききに来る出入商人始めはいかにも正直らしく見せ掛け次第々々に品物を落して不正の利を貪るを常とす、米屋酒屋薪屋皆然らざるはなし。
永井荷風 書かでもの記 青空文庫
特にヘッケルの如きは経験に依つて獲た確実な知識を多く並べ、それより何時とはなしに懐手式推理法に移つて読者を釣り入れるのであるから、恰も実物を前の方に置き、見物人に知れぬ様に絵画と繋ぎ合せて、遠方の景色までも巧に実物の如くに見せ掛けるパノラマと同様で、芸術としては中々面白いものである。
丘浅次郎 芸術としての哲学 青空文庫
作例 · 標準
「彼の親切は単なる見せ掛けで、実際には自分の利益のことしか考えていない。」
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見せ掛けの華やかさに惑わされず、その企業の経営実態をしっかりと見極めるべきだ。」
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「このアンティーク家具の傷は、古びた感じを出すための見せ掛けの加工によるものだ。」
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