種籾
たねもみ
名詞
標準
seed rice
文例 · 用例
義理のやうに一寸募つた暑さも直ぐ涼しくなつて、是れでは北海道中|種籾一粒取れまいと云ふのに、薄気味悪く米の値段が下つたりした。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
そろ/\種籾も浸さねばならぬ。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
◆二月一日発行『川柳人』二五六号春近し鶴 彬 1本投げ出す網窓の外の鳥影 2種籾も喰べつくした春の田の雪 3花の東京の亀戸よ娘っこは年貢うらめしの鼠泣きよ 4朝の霜柱ふんでしもやけの耳であぶれきいてくる 5踏みにじられた芝よ春を団結の歌でうづめろ!
— 鶴彬 『鶴彬全川柳』 青空文庫
南魚沼郡では苗代の種籾の殘りを乾して炒つて、特に石臼で荒く挽いたイリ米といふものがあつた。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
南魚沼郡では苗代の種籾の残りを乾して炒って、特に石臼で荒く挽いたイリ米というものがあった。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
その人の、「袋」ということに力点を置いている話ぶりが、私の耳に残ったが、袋の中味は外ならぬ種籾であって、その袋をさげているところにこそ、まさしく種蒔きの種蒔きたる所以がこめられているわけであろう。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
それから苗代のこしらえがすぐにつづき、籾種をまいてしまった日にも小さい祭りがあり、種籾のあまりを焼米にして、袋に入れてもらって子どもらはよろこんで噛んでいる。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
信越二国を流れる信濃川の水系では、翌年の種子に供すべき種籾をスヂと謂い、すなわちそのスヂ俵を中心とした正月の色々の祭儀がある。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫
作例 · 標準
去年の秋に収穫し、大切に保管しておいた種籾を水に浸す。
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「この種籾から、また新しい命が芽吹くと思うと感慨深いね。」
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種籾の選別を厳格に行うことが、病気に強い稲を育てる第一歩だ。
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