年期
ねんき
名詞
標準
文例 · 用例
初めて僕が、多少人生というものの楽しさを知ったのは、中年期の四十歳になった頃からであった。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
然るに中年期に入って来ると、人は漸くこうした病症から解脱してくる。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
トルストイやゲーテのように、中年期を過ぎてまでも、プラトニックな恋愛を憧憬したり、モノマニアの理想に妄執したりするような人間は、すくなくとも僕らの周囲にはあまりいない。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
詠嘆もまた幼年期の感傷と言ふを得べし、而して短歌の生命は詠嘆を出でず、格調に捉はるれば也。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
幼年期の哲理は後に必ず嘲笑さるる秋あるも幼年期の眞實は永劫にその光を失ふことなし。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
一般の場合を通じて、西洋人は青年期に抒情詩を書き、中年期に入って叙事詩人となる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
日本でも同じく、芭蕉や、蕪村や、西行や、人麿やの詩人たちが、すべて中年期をすぎてから生涯の全活躍をし、名歌や名句を多く作つた。
— 萩原朔太郎 『詩に告別した室生犀星君へ』 青空文庫
私は、少年期、青年期に、いわば「見るべからざるもの。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫