細高い
ほそたかい
形容詞
標準
文例 · 用例
この浜町という所は――この附近全体がそうではあるが――恰も五本の指をひろげた様に細高い丘が海中に突出して、その合間合間が深い入江となって居るという風の所である。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
というのは、車が細高い建物の濃い緑色のよろい戸によくマッチした濃い緑色のドアからまだ数百ヤード離れているうちに、ドアが猛烈な勢いでサッと開いて、モジャモジャの赤毛の女が、まるで疾走中の自動車に食事を出そうとするようなかつこうで、二人を迎えに突進してきたからであつた。
— THE INSOLUBLE PROBLEM 『とけない問題』 青空文庫
これでまず安心して、あの細高い人が自警団から竹槍を突きつけられた時の様子などを想像してみた。
— 喜田貞吉 『震災後記』 青空文庫
三田と云ふ男は脊の細高い朝から晩まで、犬が人間の糞を踏んで辷つたとか、誰れそれの、鼻の穴の広さが何寸あるとか云つて笑つて許り居る男である。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫