筆削
ひっさく
名詞
標準
文例 · 用例
秋日歸郷 ―妹にあたふる言葉―秋は鉛筆削のうららかな旋囘に暮れてゆく。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
一挺の鉛筆削でも容赦なく留置された。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
何のことはないまるで子供の使いで、社内でも、おい子供、原稿用紙だ、給仕、鉛筆削れと、はっきり給仕扱いでまるで目の廻わるほどこき扱われた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
その文の事を伝えて完からず、また間実に悖るものさえあるのは、この筆削のためである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
更に筆削などを命ぜられたものであらうか。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
すると、今まで黙つて見てゐた智慧者のM氏がついと立ち上つたと思ふと、ポケツトから鉛筆削りの小刀を取り出して、いきなり久米氏の口の中に突つ込んだ。
— 大正十一(一九二二)年 『茶話』 青空文庫
これもあなたの筆削を受けて、然るべき本屋から出版したい。
— 芥川龍之介 『戯作三昧』 青空文庫
これもあなたの筆削を受けて、しかるべき本屋から出版したい。
— 芥川龍之介 『戯作三昧』 青空文庫