慧
とし
名詞
標準
文例 · 用例
八百屋お七は家を焼いたらば、再度思う人に逢われることと工夫をしたのであるが、吾々二人は妻戸一枚を忍んで開けるほどの智慧も出なかった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
しかし流石にその智慧だけでは、ニイチェを嗅ぎつけることが出来ないのである。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
僕等の親分剛毅な慧捷の視線でもつてもとより不敵の彼れが合圖をした「やい子分の奴ら!
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
剛毅な 慧捷の瞳でもつて僕等の親分が合圖をする。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
そぞろ行くに、ここは名の國智慧の國。
— 萩原朔太郎 『短歌』 青空文庫
これに対して美術は、何という静観的な、落着いた、智慧深い瞳をしている芸術だろう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そして美術の展覧会では、静寂として物音もなく、人々は意味深げに、鑑賞の智慧|聡い瞳を光らしている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
かしこには「熱狂」があり、此処には「静観」があり、一方には「情熱」が燃え、一方には「智慧」が澄んでる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫