青糸
せいし
名詞
標準
文例 · 用例
筒の底には紙が張ってあって、長い青糸が真ん中を繋いでいる。
— 鈴木三重吉 『千鳥』 青空文庫
青糸解きて打ち浸せば、琅※にほふ底の石。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
青糸毛の牛車が三井寺の門前にしずかに停まると、それより先きに紫糸毛の牛車が繋がれていた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
あとから来た青糸毛のうしろに、黒塗りの鷺足の榻が据えられて、うしろ簾がさやさやと巻きあげられると、内から玉藻の白い顔があらわれた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
この青糸毛が眼に入らぬかというように、かれらは牛車を見かえって答えた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
と思うと、白羽の矢が一つ飛んで来て、青糸毛の車蓋をかすめてすぎた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
さりとて何を争うことも出来ないので、すごすごと別れてここを立ち去ると、青糸毛の牛車がこの屋敷の門前をしずかに軋らせて通った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
黒糸を黄化す、青糸を赤変す。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫