霜除け
しもよけ
名詞
標準
covering which protects against frost
文例 · 用例
そこには霜除けの藁づとなどを取り払っている植木屋の若者がいました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
庭には綺麗に手入れが行きとどいていて、雪釣りの松や霜除けの芭蕉が冬らしい庭の色を作っていた。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
――野にすてた笠に用あり水仙花、それならなくに水仙の、霜除けほどなる佗住居――こんな文句は皆んなも暗記してしまうほどになりました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
庭木や、泉水の金魚などに綺麗に霜除けのされた、広い平庭の芝生に、暖かい日が当って、隠居の居間は、何不足もなく暮している人の住居のように、安静であった。
— 徳田秋声 『爛』 青空文庫
丁度頭の上は巴屋の二階の窓で、路地が狭いので遠慮したのか、その下の窓には霜除けも何んにも無く、家は溝の上から切り立ったように、真っ直ぐに二階の窓を見上げるのです。
— 腰抜け彌八 『銭形平次捕物控』 青空文庫
小さい鉢植えの紅梅を綻ばせながら、霜除けをした芭蕉の影を斜に、白い障子に写した朗かな日を背に受けて、我ともなくうつらうつらと思索の緒を辿る正隆は、ここまで来ると何時も、闇で見た幽霊を、追懐するような、漠然たる気分になるのである。
— 宮本百合子 『渋谷家の始祖』 青空文庫
代地の権内の住居が、黒板塀や、霜除け松を川明りに描いて、ついそこに見える。
— 吉川英治 『雲霧閻魔帳』 青空文庫
すぐ向うの樹蔭で、植木に霜除けをしていた老人は、いまの話を残らず聞いてしまったのだ。
— 山本周五郎 『野分』 青空文庫
作例 · 標準
家庭菜園のイチゴの苗に、霜除けの不織布を被せて冬の寒さをしのがせる。
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冬枯れの庭で、藁で作った霜除けの帽子を被った牡丹の花がひっそりと佇んでいる。
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「霜除けをしないと、せっかく植えた苗が凍害で枯れてしまうから気をつけなさい」。
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