前世
ぜんせ
名詞頻度ランク #16833 · 青空 278 例
標準
one's previous life
文例 · 用例
アポリネールは、前世紀的な最後の人と呼ばれてゐる位だから、此の場合格構な例ではないと思はれるかも知れないが、然らば寧ろ突飛な迄に斬新なピカビヤでもツァラでもブルトンでもアラゴンでもよろしい。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
彼等の作品を見るに、その制作心理過程に於ては少しも前世紀人と別に変つたものを所持してはゐないし、制作心理過程に於て変らぬものが新しい精神を抱いてゐたとしてもその作品の上では実質的な何の新しい精神をも実現してゐるわけではないのである。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
しかしそれくらいの事が自慢になるようであったら世の中に易者や探偵という商売は存在しない訳であり、奥歯一本の化石から前世界の人間や動物の全身も描きだすような学者はあり得ない訳である。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
前世紀の末頃までは原子までで事が足りていたが、真空中放電の研究や放射能性物質の研究から更に原子の内部構造を考えなければならぬ破目になって、ここにエレクトロンなるものが発見される事になった。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
前世紀において電気は何物ぞ、物質かエネルギーかという問題が流行した。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
その代りになるべき新しい利器を求めている彼の手に触れたのは、前世紀の中頃に数学者リーマンが、そのような応用とは何の関係もなしに純粋な数学上の理論的の仕事として残しておいた遺物であった。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
そして、事によると、あのボーイはその前世紀から焼け出されて、しかも今の世紀に落ち付く家がなくて、困っているのではないかというような想像もした。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
どんな禍が降りかゝつて來やうとも自分だけは前世の約束とも諦めよう。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
私たちの出会いは、きっと前世からの縁に違いない。
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前世でどんな善行を積めば、これほど幸せになれるのだろうか。
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彼は自分の前世が中世の騎士だったと固く信じている。
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