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掴み出す

つかみだす
動詞
1
標準
文例 · 用例
彼等は、それを掴み出すと、空中に拡げて振った。
黒島傳治 前哨 青空文庫
だが、掴み出す心には躾けも何もかなぐり捨てゝ、生れ立ての純情をむき付けた。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
そして天下茶屋のアパートの前へ車をつけると、シートの上へ倒れていた彼はむっくり起き上って、袂の中から五円紙幣を掴み出すと、それをピリッと二つに千切って、その半分を運転手に渡した。
織田作之助 四月馬鹿 青空文庫
」 と下男兩人、腰の立たない蒋生を抱へて、背戸へどんと掴み出す
泉鏡太郎 麥搗 青空文庫
溝の底の汚泥を掴み出すのは世態に通じたもののすることでは無い、と天明度の洒落者の山東京伝は曰ったが、秀吉も流石に洒落者だ。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
銀のほかに小判が出るかも知れねえ」 勘太は箱のなかの古い面を片端から掴み出すと、果たして箱の底から五枚の小判があらわれた。
夜叉神堂 半七捕物帳 青空文庫
その隙を見た正木博士は、眼にも止らぬ早さで、片手を呉一郎の懐に突込んで、汚いハンカチで包んだ丸いものと、最前掘り出した魚の脊椎骨を掴み出すと、素早く背後に隠してしまった。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
見物席からイキナリ駈上って来たらしく頬を真赤にしてセイセイ息を切らしていたが、吾輩が振翳している死骸なんかには眼もくれずに、ハンドバッグの中から分厚い札束を掴み出すと、みんなの鼻の先へビラビラさせて見せまわしながら、ニッコリと笑った。
夢野久作 超人鬚野博士 青空文庫
掴み出す(つかみだす) — 幻辞.com