辛い味
からいあじ
表現名詞
標準
pungent taste
文例 · 用例
罎の底になつた醤油は一|番の醤油粕で造り込んだ安物で、鹽の辛い味が舌を刺戟するばかりでなく、苦味さへ加はつて居る。
— 長塚節 『土』 青空文庫
」 後悔というのでもなく、自分の失礼と感じたのでもない、しかし、黙っていたことが、今となっては気辛い味となって尾を曳いていることは確かだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
塩辛い味がして口の中で融けて無くなった。
— 豊島与志雄 『幻の彼方』 青空文庫
今朝は汁もない、辛い味噌漬二切で食事をすます。
— 大下藤次郎 『白峰の麓』 青空文庫
すなわちそれは蓼は辛い味のものだと相場が極まっているが、この蓼は一向に辛くないので馬鹿タデすなわちポンツクタデの意で、それでボントクタデだということが初めてこの会のとき明瞭となった訳だ。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
汗みたいな鹽つ辛い味だと思つたが――」 ガラツ八もかう言ふより外はありませんでした。
— 歎きの菩薩 『錢形平次捕物控』 青空文庫
汗みたいな塩っ辛い味だと思ったが――」 ガラッ八もこう言うより外はありませんでした。
— 歎きの菩薩 『銭形平次捕物控』 青空文庫
暖かさが貧乏の辛い味と憂うつさを和らげ割引いてくれる。
— 三好十郎 『炎の人――ゴッホ小伝――』 青空文庫
作例 · 標準
豆板醤の分量を細かく調整することで、麻婆豆腐の辛い味を自分好みの刺激に仕上げることが可能だ。
「この本格カレーは単に辛い味というだけでなく、数種類のスパイスが織りなす奥深いコクがしっかりと感じられますね」
唐辛子に含まれる成分のカプサイシンは、口腔内の熱受容体を刺激することで、脳に辛い味として知覚される。
刺激の強い辛い味に慣れていない幼い子供には、リンゴや牛乳を加えてマイルドな風味に整えたソースが適している。