西市
にしいち
名詞
標準
文例 · 用例
二時から四時まで麦川行乞、西市へ越すつもりで山路にかゝつたが、平原といふところで宿を見つけたので泊つた、豊田屋、悪い宿ではなかつた。
— 大田から下関 『行乞記』 青空文庫
西市へはかなり遠かつた、萩、女郎花、刈萱、白い花、赤い花が咲きみだれた道で、私の好きな道であつた。
— 大田から下関 『行乞記』 青空文庫
途中行乞しなかつたが、三里を三時間かゝつて、十時から十一時まで西市行乞、行乞相はよくなかつたが、所得はよかつた、私は西市に頭を下げなければならない。
— 大田から下関 『行乞記』 青空文庫
今日の所得(銭――九十六銭、米――二十二銭)今晩の御馳走(烏賊のさしみ、馬鈴薯の煮付、茄子漬瓜漬)今日の行程(麦川から西市まで三里、多くは山路) 西市から田部まで二里、多くは平地。
— 大田から下関 『行乞記』 青空文庫
十一時の汽車に乗つて小月で下りる、一里一杯の元気で岡枝まで歩く、そこから軽便で原町まで、そして西市まで歩く、また一里歩いて、やうやくにして守富さんの家をたづねあてる、ほつとして水を飲ませてもらふ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
十時半、西市まで送られて、切符までいたゞいて帰途についた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
この西明寺は西市に近い。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
長安には東市と西市とあるが、西市の方が盛大で、外國商人は多くここに來集した。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫