俯仰天地
ふぎょうてんち
名詞
標準
looking up and down, from heaven to earth (having nothing to be ashamed of)
文例 · 用例
協会の諸兄によろしく(七月二十三日)(井上金太郎 宛) 腹くだりで入院なぞと真とに不甲斐ない話のようですが僕としては、身体の続く限りやるだけの事はやった後でブッ倒れたのですから(入院の時軍医さんの前で文字通りヘタヘタと倒れました)俯仰天地に恥じません。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
そして、もし少し澁味のかかつた年頃にでもなつたら、ちつと大袈裟だが、俯仰天地に恥ぢざるよいものが一つや二つは書けるだらうと夢見てゐる。
— 南部修太郎 『自分のこと』 青空文庫
俯仰天地に恥じないなぞと言ってる安宅先生の言葉は嘘の皮だ。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
部下がストライキを起しても、新聞で嘲られても恬として知らぬ顔で、あべこべに盛に熱を吹いて、「俯仰天地に愧じぬ」とか、「断じて市会議員を買収したおぼえはない」とか云っていた。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
かの正々堂々赤裸々として俯仰天地に恥づるなき我が歌に就いて、今自分に持ち出さんとして居る抗議は、蓋し泥鰻金藏閣下一人の頭腦から割出したものではない。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
かの正々堂々赤裸々として俯仰天地に恥づるなき我が歌に就いて、今自分に持ち出さんとして居る抗議は、蓋しこれ泥鰻金蔵閣下一人の頭脳から割出したものではない。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
私は当時「正直」の二字を理想として、俯仰天地に愧じざる生活をしたいという考えを有っていた。
— 二葉亭四迷 『予が半生の懺悔』 青空文庫
つまり東洋の儒教的感化と、露文学やら西洋哲学やらの感化とが結合って、それに社会主義の影響もあって、ここに私の道徳的の中心観念、即ち俯仰天地に愧じざる「正直」が形づくられたのだ。
— 二葉亭四迷 『予が半生の懺悔』 青空文庫
作例 · 標準
彼は俯仰天地、何一つ恥じることなくその生涯を全うした。
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文豪は、俯仰天地の間に生きる人間の尊厳を描き出した。
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私は俯仰天地、嘘偽りなく真実を語ると誓います。
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