肌付け
はだつけ
名詞
標準
文例 · 用例
印付け可遣候、折角内密之取計い専一に存申候 井上出雲守が頷いて「祈祷に用いる、肌付の品々、確かに入手した」「次に――一つ、先比遣候修法は、当正月元日よりはじめ申候、不動尊も大慶に存候、両尊共に修法いたし候―― 公も、われわれの申分を聞入れて下された。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
また宿の者が罪人を捕えた場合には、肌付きの着物は宿に与える。
— 喜田貞吉 『賤民概説』 青空文庫
遣い残りの金では足らないので、肌付の金一枚をとりだし、それに一分を加えて紙入へ入れた。
— 山本周五郎 『ひやめし物語』 青空文庫
豪遊まではよかったが、差引をすると三月分の小遣が消えたうえに肌付の金まで欠けてしまった。
— 山本周五郎 『ひやめし物語』 青空文庫
「わたくしのほうには、まだ支度金の残りが充分にございます、いつなにごとがあるかわかりませんから、これはお持ちになっていて下さい」 侍は肌付きの金を持っているのが作法でもある。
— 山本周五郎 『雪の上の霜』 青空文庫