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桔槹

きっこう
名詞
1
標準
文例 · 用例
古井あり、桁はみなくづれゆがみて桔槹ギロチンの骨とそびやぎ、血はながる。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
栗の木の側に木の枝を杙に打つて拵へた鍵の手へ引つ掛けた桔槹が、ごうつと吹く毎にぐらり/\と動いて釣瓶が外れ相にしては外れまいとして爭うて騷いで居る。
長塚節 青空文庫
畑があり、森があり、百姓家があり、桔槹がある。
田山録弥 百日紅 青空文庫
萱や薄が人の肩も見えぬばかりに生ひ茂つて、をり/\見る一軒屋には、桔槹が高くかゝつて、甜瓜が黄ろく熟してゐた。
田山録弥 草津から伊香保まで 青空文庫
南向きの広場中には、日がカアッとさして、桔槹の影は彼方の納屋の荒壁を斜に区切って消えている。
宮本百合子 禰宜様宮田 青空文庫
桔槹の釣瓶はバケツで、井戸側は径三尺もある桂の丸木の中をくりぬいたのである。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
林をうがちて、桔槹の黒く夕空にそびゆるを望める時、思いがけなき爪音聞こゆ。
徳冨蘆花 不如帰 小説 青空文庫
」 米友は早くも、道庵の背中の上の切石をはね飛ばして、それを介抱をしようとすると、道庵が桔槹のように飛び上りました。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫