来面
らいめん
名詞
標準
文例 · 用例
そして聞き慣れない美しい声の持主というのはジロンド党員の陰謀を密告するために、わざわざカンヌから彼を訪れたのだといって、昨日以来面会を求めている年の若い婦人だと知れる。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
身心一如、行解相応、身心自然脱落、本来面目現前、(道元)花は愛着に散り草は忌嫌に生ず、といふが雑草のよさが解らなければ自然の心は解らない、雑草はおのがじゝそのところを得てそのまことを表現してゐる。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
武家屋敷に係り合いの仕事は元来面倒であるとは云いながら、今度の一件は万事が喰い違いの形で、とかくに後手になったのは残念でならない。
— 新カチカチ山 『半七捕物帳』 青空文庫
何故ならば、あのカフエーのマーガレットは井伏を聖者のやうに敬ひ、また彼自身も左様な仮面をかむつて遊里などといふものの存在さへも知らぬ気な態度をもつて、常に人生の悲哀を語つてゐた由であり、以来面目を潰したと、今度は此方に喰つてかかつた。
— 牧野信一 『彼に就いての挿話』 青空文庫
ソヴェト同盟では、十四年来面倒な台所を、大仕掛の国営厨房工場というものに変えることをやって来た。
— 宮本百合子 『ソヴェト労働者の解放された生活』 青空文庫
勿論田楽・猿楽などに流用せられた外来面が、日本式になつて来たことは認めての上のことである。
— 折口信夫 『日本文学における一つの象徴』 青空文庫
本来面白さというものは人々が軽率に嫌うほど、それ自体不純なものではないのである。
— ――「文芸」の作品批評に関聯して―― 『悲願に就て』 青空文庫
本来面白さといふものは人々が軽率に嫌ふほど、それ自体不純なものではないのである。
— ――「文芸」の作品批評に関聯して―― 『悲願に就て』 青空文庫