親雲
おやぐも
名詞
標準
文例 · 用例
沖縄で古今独歩の政治家と呼ばれる具志頭親方蔡温も、沖縄で儒学を盛にした名護親方|程順則も、沖縄ではじめて劇詩を作った玉城親雲上向受祐(朝薫)も、『苔の下』、『若草物語』、『万歳』、『貧家記』などを物した平敷屋朝敏も、仲島のよしや、恩納なべ等の女詩人も、この時代に輩出致しました。
— 伊波普猷 『琉球史の趨勢』 青空文庫
親雲上(うやくもい)などゝ同じく、役人に対して言ふ敬意を含んでゐるのであらう。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
此神の名は儀来の大主、長者の名は長者の大主、家長の名は親雲上と言ふ。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
親雲上は、其等の群行から、正面に祝福を受ける人として、予め一行を待つ形が変つたのでせう。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
此頭が舞臺に上ると、役名を親雲上と稱する者が迎へてもてなすのである。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
多くの土地では、親雲上が大主を迎へて後、扇をあげて招くと、儀來の大主が登場して、五穀の種を親雲上に授けて去る。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
この遠来神の行列は、長者の大主と言ふ、仮装した人を先に立てゝ、その長男と伝へられてゐる親雲上――実は、その地の豪族を示すものらしい――その他、をどりの人衆が、夫々わり宛てられた役目の服装をした、風流姿で従ふのである。
— 折口信夫 『組踊り以前』 青空文庫
まづ長者の大主の長子親雲上が立つて、扇をあげて招くと、神の国の穀物の種を携へた、儀来の大主が出て、村・家・作物の祝言を述べて去る。
— 折口信夫 『組踊り以前』 青空文庫