山骨
さんこつ
名詞
標準
文例 · 用例
さうして所々に露出した山骨は青みがかつた真珠のやうな明るい銀灰色の条痕を成して、それがこの山の立体的な輪郭を鋭く大胆なタッチで描出してゐるのである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
そうして所々に露出した山骨は青みがかった真珠のような明るい銀灰色の条痕を成して、それがこの山の立体的な輪郭を鋭く大胆なタッチで描出しているのである。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
小仏層の山岳の尾根はところ/″\で川の方へ慕い寄るように丘陵群の中へごつ/\した山骨を延しかけますが、たいしたことはありません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
小仏層の山岳の尾根は、ところ/″\で川の方へ慕い寄るように丘陵群の中へ、ごつ/\した山骨を伸しかけますが、たいしたことはありません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
右舷の山には樹木は少ないが、灰白色の山骨は美しい浅緑の草だか灌木だかでおおわれている。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
左に従い来る山々|山骨黄色く現われてまばらなる小松ちびけたり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
山の南側は、太古の大地変の痕跡を示して、山骨を露出し、急峻な姿をしているのであるが、大垣から見れば、それほど突兀たる姿をしていないだろうという事は、たとえば陸地測量部の五万分一の地形図を見ても、判断する事ができる。
— 寺田寅彦 『伊吹山の句について』 青空文庫
我目前には猶突兀たる山骨の立てるあり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫