女結び
おんなむすび
名詞
標準
square knot (starting with a left loop)
文例 · 用例
帽子の紐の結び方は、女結びではなくて、引き結びといわれる水兵結びであった。
— 『モルグ街の殺人事件』続編 『マリー・ロジェエの怪事件』 青空文庫
その一は桜花爛漫たる土塀の外に一人の若衆|頬冠りにあたりの人目を兼ねて彳めば、土塀にかけたる梯子の頂より一人の美女結び文を手に持ち半身を現はしたり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
」「職人はそんな結びやうをする筈はない――一枚だけ結び直してあるんだが、そいつが女結びになつて居るのだよ」「すると?
— 罠 『錢形平次捕物控』 青空文庫
」「繩は女結びになつて居た。
— 罠 『錢形平次捕物控』 青空文庫
百人町の古着屋なんかには用事が無いよ」「――」「それから、あの觀世縒は女結びになつて居た筈さ。
— 萬兩分限 『錢形平次捕物控』 青空文庫
武家が命がけの惡戯をするのに、觀世|縒を女結びにするなんて、そんな悠長なことをするものか」「誰だ――言へツ、小僧」 それは宗之助の油斷でした。
— 萬兩分限 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「この藁人形を拵へた繩は、皆んな女結びになつて居るのは何うしたことでせう」「さア、私には少しもわけがわかりませんが」 峰右衞門にはわからなくとも、平次にはわかり過ぎるほど、その恐ろしい意味がわかります。
— 萬兩分限 『錢形平次捕物控』 青空文庫
呪ひの藁人形などを、わざ/\女結びの丁寧な繩で拵へる筈は無いのですから、これは、『女がやつたらしく見せかける爲か』でなければ眞實に『女が拵へた藁人形でなければならない』ことになるのです。
— 萬兩分限 『錢形平次捕物控』 青空文庫