腰羽目
こしばめ
名詞
標準
waist-high wainscoting
文例 · 用例
唐門の剥落した朱の腰羽目に、墨でゴシック風の十字架の落書がしてあった。
— 宮本百合子 『長崎の印象』 青空文庫
天井から来る明るい燈光の煌きと、大卓子の一隅からのデスク・ラムプの乳色を帯びた柔い光とを受け、書斎の高い※の腰羽目は、落着いた艶に、木目の色を反射させている。
— 宮本百合子 『伊太利亜の古陶』 青空文庫
たっぷりした午後の光をまともに受け、その紅玉釉薬の皿は、高畠家の※の腰羽目を後にして見たのと、まるで別様の趣で日下部の心に迫って来た。
— 宮本百合子 『伊太利亜の古陶』 青空文庫
西洋間の窓並びに唐戸の枠は蝦夷松、額ぶちはヌカセン、その天井板二十五種、腰羽目板二十二種は、以上に擧げた種類の外に、シナ、ナラ、シウリ、ヱンジユ、櫻、槲、朴の木、ドロ、山モミヂ、オヒヨウ楡、ハンの木、アサダ、サンチン、カタ杉、檜の木などだ。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
そうしてお米さんに、『旦那さんはかねがねもしもの事があったら、書斎の西北の隅の腰羽目の板を少しズラすと鍵穴があるから、そこを開けると遺言が入っているから開けて見るように』と仰しゃっていたからといって、奥さんは預かってあった鍵をお出しになったのよ。
— 甲賀三郎 『ニッケルの文鎮』 青空文庫
「只今御眼にかけます」と云うが早いか、彼は壁の腰羽目の一部に手をかけたかと思うと、見よ。
— 甲賀三郎 『真珠塔の秘密』 青空文庫
所が腰羽目の寄木細工に一ヶ所|手垢のついている所がある。
— 甲賀三郎 『真珠塔の秘密』 青空文庫
廊下一つをへだてた応接間はフランス風に、大食堂はイギリス好みに高い板の腰羽目をもってつくられていた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
作例 · 標準
書斎の壁の下半分に腰羽目を施したことで、部屋全体に落ち着いた重厚感が出た。
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廊下の汚れを防ぐために、丈夫な木材を使って新しく腰羽目を設置することにした。
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「この洋館の腰羽目は、職人による繊細な彫刻が素晴らしいですね」と見学者が感嘆した。
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