寝汗
ねあせ異読 とうかん
名詞多音語
標準
perspiration given off during sleep
文例 · 用例
さてもその夜は暑かりしや、夢の恐怖に悶えしや、紅裏の絹の掻巻、鳩尾を辷り退いて、寝衣の衣紋崩れたる、雪の膚に蚊帳の色、残燈の灯に青く染まって、枕に乱れた鬢の毛も、寝汗にしとど濡れたれば、襟白粉も水の薫、身はただ、今しも藻屑の中を浮び出でたかの思がする。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
その位な荒療治で、寝汗一つ取れる奴か。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
少し柄がいいので、手元の苦しいところを思い切って契約してみると、二月三月も稼いでいるうちに、風邪が因で怪しい咳をするようになり、寝汗をかいたりした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
母が胸をあけると、涙の谷、父の寝汗も、いよいよひどく、夫婦は互いに相手の苦痛を知っているのだが、それに、さわらないように努めて、父が冗談を言えば、母も笑う。
— 太宰治 『桜桃』 青空文庫
寝汗でぐしょぐしょになるのです。
— 太宰治 『水仙』 青空文庫
帰って湯に入って、寝たが、綿のように疲れていながら、何か、それでも寝苦くって時々早鐘を撞くような音が聞えて、吃驚して目が覚める、と寝汗でぐっちょり、それも半分は夢心地さ。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
若しかしたら、自分が採ったこのコースは誤っていたのじゃないか知らなぞという寝汗さえかく嫌な反省が心に覗かないことはありません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
びっしょりと寝汗出てゐるあけがたのまだ覚めやらぬ重きかなしみ。
— ―一握の砂以後― 『悲しき玩具』 青空文庫
作例 · 標準
昨夜は寝汗をびっしょりかいて目が覚めた。
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熱帯夜には、冷房をつけないと寝汗がひどい。
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子供は風邪を引くとよく寝汗をかく。
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