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応納

おうおさめ
名詞
1
標準
文例 · 用例
師の前では一応納得したような気になるのだが、さて退いて独りになって考えてみると、やはりどうしても釈然としない所が残る。
中島敦 弟子 青空文庫
『働く婦人』の問題は、「尊厳冒涜」という意味のところで一応納まりました。
宮本百合子 ますます確りやりましょう 青空文庫
少なくともこの抜目のない悪党を、一応納得させる事が出来るような場所でなくてはならんのだが……。
久生十蘭 魔都 青空文庫
その才幹を一応納得せざるを得ないだけ憎しみと蔑みは骨髄に徹してゐた。
坂口安吾 二流の人 青空文庫
で、おはるは、じゃ明日必ず行くからとてやっとのことで一応納得させたというのであった。
久坂葉子 入梅 青空文庫
人間の「実」を求めて、遂にそれを超えた仏の「実」に達したところを見るならば私も一応納得するけれど、古人が「仏」の「実」として写したものを、人体にひきおろして鑑賞する態度は果して正しいだろうか。
亀井勝一郎 大和古寺風物誌 青空文庫
如何で御座いませう」「それでは一應納戸町へ歸すと致さうか。
兵粮丸祕聞 錢形平次捕物控 青空文庫
」「俺は髯を當つて來るよ」五 町内の騷ぎは一應納まりましたが、まださすがに床屋へ來るほどの暇人もなく、平次が海老床へ入つた時は、親方の喜八は下剃の周吉を相手に、人待顏に煙草にして居るところでした。
頬の疵 錢形平次捕物控 青空文庫