蛇嫌い
へびぎらい
形容動詞
標準
文例 · 用例
こんなのが、裏手にはまだ六七頭もいるんだと思うと、生来蛇嫌いな帆村はもうすっかり憂鬱になってしまった。
— 海野十三 『爬虫館事件』 青空文庫
二 蛇嫌いは、我等人間の多数に、祖先から血で伝わって居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
彼の兄は彼に劣らぬ蛇嫌いで、ある時家の下の小川で魚を抄うとて蛇を抄い上げ、きゃっと叫んで笊を抛り出し、真蒼になって逃げ帰ったことがある。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
悪戯に蛇を投げかけようとした者を已に打果すとて刀の柄に手をかけた程蛇嫌いの士が、後法師になって、蛇の巣と云わるゝ竹生島に庵を結び、蛇の中で修行した話は、西鶴の物語で読んだ。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
蛇嫌いの彼は、色を変えて立どまった。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
それを居合せた法蓮房信空に向って、「この蛇を取ってお捨てなさい」と法然が云えば法蓮房は生来非常の蛇嫌いの人であったけれども師命|背き難く、こわごわその蛇を捕え、明り障子を開き塵取りに入れて投げ捨て障子をたててさて帰って見ると蛇が尚元の処にいた。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
彼は恐ろしく蛇嫌いであった。
— 江戸川乱歩 『魔術師』 青空文庫
蛇嫌いの善太郎氏は「ギャッ」と云って、逃げ出したが、走っても走っても、蛇の頭がすぐうしろにあるのだ。
— 江戸川乱歩 『魔術師』 青空文庫